窓から広がる絶景!田んぼビューを楽しむ住まい

匠ブログ

田んぼビューが織りなす贅沢な暮らし|借景を活かす設計のポイント

先日【完成見学会】を開催したお住まいは、非常に特別な環境でした。東南に広がる田んぼの景色、遠くに見えるバイパス、そして雄大な山々という、まさに自然の恵みを享受できるロケーションです。新興住宅地では手に入れることが難しい、贅沢な借景を最大限に活かすことが、今回の設計における重要なテーマでした。

リビングからこの素晴らしい景色を切り取るために採用したのは、LIXILの「LWスライディング(リビングウインドゥ)」です。開放感あふれる大きな窓は、内と外の境界線を曖昧にし、まるで風景がそのまま室内に流れ込んでくるような一体感を生み出します。

外観は、日本の伝統的な美意識を感じさせるむくり屋根と、シンプルな白壁風の外壁で仕上げました。深い軒の出と低めの佇まいは、重厚感の中にもどこか軽やかな印象を与えます。

一方、室内に足を踏み入れると、落ち着いたグレーを基調としたモダンな空間が広がります。これは、施主様のご希望と、私たちが大切にする「重川らしい家」の融合によるものです。

特に、空間のアクセントとなっている障子の存在は抜群です。木と紙という自然素材が同時に目に飛び込んでくる心地よさは格別で、やわらかな光を取り込みながら、空間を優しく仕切る役割も果たしています。

この家では、時間とともに移りゆく景色を眺めながら、どの瞬間も心地よく過ごすことができます。中でも私の一押しは夕暮れ時。日が沈み、あたりが暗くなっていく中で、必要最低限の明かりだけを灯して過ごす時間は、まるで上質な宿やカフェにいるような贅沢なひとときです。

このような、自宅にいながら非日常を味わえる空間を、今後の家づくりにも積極的に取り入れていきたいと考えています。自然との調和を感じられる住まいは、日々の暮らしをより豊かにしてくれるはずです。

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