本物の竹にこだわる 風格ある和風竹垣
匠ブログ
新潟市中央区文京町にお住まいのS様邸にて、玄関脇の竹垣の改修工事を行いました。隣地との境界に設置された竹垣は、長年の風雨にさらされ、傷みが見受けられました。
近年では、アルミや樹脂製の竹垣も多く普及していますが、S様は新築当時と同じ、本物の竹を使った竹垣をご希望されました。天然の竹ならではの風合いと、時を経ても色褪せない美しさに魅力を感じていらっしゃるとのことでした。
工事では、まず金属製の柱脚金物を丁寧にモルタルで固定し、頑丈な骨組みを木材で組み上げました。そして、白く美しい「さらし竹」を職人の手によって一本一本丁寧に組んでいきました。さらし竹の繊細な表情が、和の趣を深めます。
新しい竹垣は、隣地や道路からの視線を優しく遮りながら、玄関周りの植栽とも見事に調和しています。そのスッキリとしたシンプルなデザインは、住まいに落ち着いた上品な印象を与えます。
完成した竹垣をご覧になったS様は、「まるで料亭の玄関のようだね。お店でも始めようかしら(笑)」と大変喜んでくださいました。天然竹の持つ温かみと、洗練されたデザインが、お客様の日常に新たな喜びをもたらすことができ、私たちも大変嬉しく思います。
今回の竹垣改修工事を通じて、本物の素材が持つ力、そしてお客様の想いを形にする大切さを改めて感じました。これからも、お客様の理想の住まいづくりに貢献できるよう、努めてまいります。