敷地の南側には加茂の里山がせまり、背景を深い緑が覆っています。今までは背を向けてきたその緑を、積極的に景観として活かし、大好きなバーベキューを楽しめるテラスがほしい・・・そんな要望から生まれた住宅です。奥行きのあるギャラリーのような玄関土間スペースをぬけると、開放的なプライベートテラスが広がります。古民家風の梁組みを持つ和室から、土間をはさんでテラスへとぬける大きな開口部と合わせ、懐かしくも非日常的な雰囲気と自由な動線が特徴となっています。重厚で存在感のある蔵の戸を室内に再利用したり、趣味の骨董品を飾るスペースをふんだんに用意するなど、建主の思いあふれる住宅となりました。