明治の建築美に浸る休日 ~豪農の館「北方文化博物館」を訪ねて~
匠ブログ
休日のひととき、新潟市にある「北方文化博物館」を訪れました。
ここは「豪農の館」という別名の通り、越後の大地主であった伊藤文吉氏の旧邸宅を保存・公開している場所です。広大な敷地に足を踏み入れると、そこには明治中期の息吹が今もなお色濃く残っていました。
1. 圧巻の建築美と力強い梁
建物の中に入ってまず驚かされるのは、その重厚な造りです。 見上げれば、黒光りするほどに磨き上げられた太く立派な梁が縦横に走り、当時の建築技術の粋を集めたことがうかがえます。
囲炉裏のある広間や、急勾配の階段、そしてタイル張りの流し台が並ぶ広々とした台所。かつてここで多くの人々が生活し、賑わっていた様子が目に浮かぶようです。

2. 赤い毛氈と、額縁のような庭園
今回の訪問で特に感動したのが、大広間からの眺めです。 畳に敷かれた鮮やかな赤い毛氈(もうせん)。その先に広がる庭園は、まるで映画や、美しい絵画を「額縁」を通して眺めているかのよう。
今の時期は木々が色づき始め、静寂の中で庭を眺めているだけで、日常の忙しさを忘れて心がゆっくりと解き放たれていくのを感じました。

3. 歴史を繋ぐ、移築された古民家
敷地内には主屋だけでなく、移築された古民家や、貴重な美術品を収めた集古館など、見どころが尽きません。

外に出ると、立派な藤棚や大きな銀杏の木が迎えてくれました。四季折々で全く違う表情を見せてくれるそうなので、また別の季節にもぜひ足を運んでみたいと思います。
