ランラン日記vol.30 ランニングの都市伝説?「酒好きランナーは速い」の真相と科学的なトレーニング法
匠ブログ
こんにちは!設計部の木部です。大学時代は、箱根駅伝に3回出場するなど、陸上に打ち込んでいました。「陸上と建築の仕事を両立したい」そう心に決め、重川材木店に入社しました。現在、日中は設計の仕事に没頭し、朝夕にはランニングの練習に励んでいます。
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ランナー界でまことしやかに囁かれる「呑兵衛には速い人が多い」という話。もし本当なら、お酒が苦手な人はがっかりしてしまうかもしれませんね。しかし、この説には実は科学的な根拠があり、同時に、お酒を飲まない人でも速くなれるヒントが隠されています。
「酒好きランナーは速い」と言われる理由とは?
この都市伝説の真の理由は、「肝臓の大きさ」にあると思われます。
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肝臓が大きい人は、体内でエネルギー源となるグリコーゲンをより多く蓄えることができます。
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長距離を走る際に必要なエネルギー源であるグリコーゲンが豊富にあるため、スタミナが持続し、結果として長く走り続けられます。
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長時間走り続ける能力があるからこそ、レース後半でもペースを維持し、全体的に速いタイムを出すことができる、というわけです。
つまり、「呑兵衛」と「速い」という共通項の裏には、「肝臓が大きい」という身体的な特徴が関連している可能性があるのです。
お酒が苦手でも大丈夫!誰でも速くなれるミトコンドリア増加術
では、お酒が飲めない人や肝臓の大きさに自信がない人は、速くなれないのでしょうか?ご安心ください。答えは「ノー」です。
重要なのは、肝臓内にグリコーゲンを蓄える役割を果たすミトコンドリアの数です。このミトコンドリアは、実は日々のトレーニングの工夫次第で増やすことが可能なんです。
ミトコンドリアを増やす効果的な方法の一つが、「エネルギー枯渇状態」を作り出すことです。
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具体的なトレーニング方法: いつものトレーニングで長い距離を走る際に、スポーツドリンクやエナジージェルなどのエネルギー補給をあえて控えめにしてみましょう。
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なぜ効果的なのか: エネルギーが枯渇しかけることで、体は「もっと効率よくエネルギーを作り出せるようにしよう」と適応し、ミトコンドリアの数を増やそうとします。
これにより、体はグリコーゲンをより効率的に利用できるようになり、結果として持久力やスピードの向上に繋がるのです。ご自身の体の特性を理解し、賢くトレーニングを積むことで、きっと目標とする「速さ」に到達できるはずです。