♯2大工のてしごと 「光付け編」

現場通信

今回は、日本の伝統的な木造建築において、「光付け(ひかりつけ)」について、お伝えします。

光付け(ひかりつけ)とは?

「光付け(ひかりつけ)」は、木と木、あるいは木と異なる素材(自然石)などを、接合させる技術を指します。

「光付け」の「光る(ひかる)」は、古語で「写す」という意味合いがあり、一方の部材の形状をもう一方の部材に写し取り、その形状に合わせて加工するという作業を表しています。

職人技としての「光付け」の特徴

  1. 手作業による精密な加工: 機械による均一な加工ではなく、鑿(のみ)、墨付けなどの道具を使い、手作業で微調整を重ねながら仕上げていきます。
  2. 素材の特性への理解: 木材の種類や形状など、それぞれの素材の特性を考慮し、最適な加工方法を選択し、調整します。
  3. 時間と手間を惜しまない作業: 一つの接合部を仕上げるのに、何度も「写し取り」と「削り」の作業を繰り返す必要があり、時間と手間がかかります。
  4. 伝統的な技術の継承: 「光付け」は、日本の伝統建築において長年培われてきた職人の技であり、その技術は世代を超えて受け継がれています。

    光付けの様子を動画でチェック!

    より深く「光付け」の世界を知りたい方は、ぜひ下の画像をご覧ください。職人さんの熟練の技を見ることができますよ。

    いかがでしたでしょうか? 今回は、「光付け」について解説しました。

    それでは、次回もお楽しみに!

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