2021年12月28日
令和3年度の新潟市技能功労者として、
重川材木店の社員大工・鳴海雅之(なるみ まさし)が表彰を受けました。
技能功労者表彰は、大工や金属加工、自動車整備、被服や調理師、理美容師、マッサージ師など、
『職人』を称える表彰です。同じ職種の職人として30年以上の経験を積んだ人で、優れた技術を
持っていて、若手を育成したり、まわりの職人の見本になるような人に与えられます。
鳴海は高校卒業後、1991年(平成3年)に重川材木店に入社。重川材木店の大工育成塾「匠塾」の
一期生として大工職人としてのキャリアをスタートしました。
先輩大工や棟梁の元で実践経験を重ね、大工の腕を磨き続けてきました。
2000年(平成12年)には、テレビ東京系列の競技型バラエティ番組「TVチャンピオン」の
「大工王選手権」に出場。当時30歳だった鳴海は、家族が楽しめることをコンセプトにした
「海が見える露天ぶろ勝負」に挑戦。見事優勝を果たしました。
近年はプレハブ住宅が増える中で、数寄屋づくりや茶室など昔ながらの技が不可欠な住宅を
多く手掛けている重川材木店では、大工に高い技術が求められます。
鳴海は11月26日に技能功労者表彰式に出席し、中原八一市長より表彰状を受け取りました。
表彰を受けた鳴海からのコメントを紹介させていただきます。
『何より大工仕事が好きで30年続けてきました。自分の手掛けた仕事が形として残ることと、
お施主様の喜ぶ笑顔を見ることが本当に嬉しい瞬間です。
受賞できたのは、色々な方々の協力があってのお陰ですので感謝しています。
体はあちこち痛いですが、これからは培ってきた技術や大工仕事への真剣な姿勢を、後輩たちに
伝えていければと思っています。』
もし、家づくりの現場でお会いした時には皆さんぜひお声がけ下さい。