2016年06月24日
先日ご紹介させていただいた「おもかわたしなみ塾」ですが
6月17日(金)に早速第二回の生け花教室が開催されました。
今回のテーマは「水もの」です。
最初にこの「水もの」について、先生からご説明いただきました。
水辺・沼地、そしてその周辺に生えているもの全てが「水もの」にあたり、
新潟だとハスやスイレン、サトイモやコウホネなどが挙げられるそうです。
中でも興味深かったのが「ショウブ」のお話。
お風呂に入れるショウブはサトイモ科で、
カキツバタの仲間のハナショウブはアヤメ科という全く違う種類とのこと。
「以前、ハナショウブをお風呂に入れたら『何も香りがしないじゃないか!』と
おじいちゃんに叱られた生徒さんがいたんですよ。」と笑い話も交えながら
水辺の植物について教えていただき、勉強になりました。
今回の花材はカキツバタ、フトイ、ユキヤナギ、ナデシコ、ギボウシの5種類。
主材となるカキツバタについて、歴史を交えて詳しくご説明いただきました。
「日本では「燕子花」と書くことが多いですが、
お能でよく使われるように「杜若」と書くこともあります。
二つの字があることだけ覚えておいてくださいね。」
という先生のお言葉で前勉強は終了しました。
そして、いよいよ生け花レッスンに移ります。
今回は先生から「水辺に行ったつもりで、
『新潟の水辺にはこんな景色があるんじゃないだろうか?』
とイメージして生けてください。」とのお題が出されました。
突然のお題に皆さんさすがに驚かれたご様子で、かなりの思案顔。
しかし生け始めたら真剣そのもので、試行錯誤しながらもしっかりと
イメージを形にすべく、先生のアドバイズをもとに熱心に生けられていました。
同じテーマ・同じ花材を使っているはずなのに、左右にのびのび生けている方、
花材をふんだんに入れて沼地風にする方、ガラスの花器に合わせて涼しげに生けた方など
多彩な「水辺の景色」に仕上がりました。
生け花の後は、のんびりとお茶を楽しむ「おもカフェ」タイムです。
第二回ということで、皆様顔見知りになりだいぶリラックスしたご様子で
旅行土産のクッキーの差し入れも頂きながら、ガールズトークも盛り上がります。
また皆様各方面で活躍されておられるということもあって
ご自身が出品されている展示会などの紹介もあったりと
話題盛りだくさんで、お喋りが弾みました。
<参加者の方が出品されている展示会>
◎花よりも花らしく展 開催中~6/26(日)迄 (新潟美術学園ギャラリーにて)
◎小原流いけばな展 開催中~6/27(月)迄(新潟伊勢丹7Fにて)
◎現代工芸新潟会展 開催中~7/3(日)迄(みなとぴあ・新潟市歴史博物館にて)
この日は朝、ひと雨降っていたのですが、会が終わる頃にはすっかり雨も上がり
匠の森の庭で集合写真を撮ることができました。
参加された方の心の中も、匠の森での時間が梅雨の晴れ間となるひとときと
なれたのであれば幸いです。
さて、第三回が今から私も楽しみです。
ご興味のある方、是非お気軽にご連絡ください。